最初に今回の公演に対する私のクソデカ厄介オタク心情を語らせて下さい。
そう、私が宝塚に出会ったのは2013年の冬…逆転裁判3-検事マイルズ・エッジワース-でした…
そして…私が舞台刀剣乱舞に出会ったのは2016年…初演のライビュでした…
そんなこんなで今に至るわけです(全部端折った
このようなめんどくさいオタクの私の感想でよろしければどうぞご覧下さい。
………結構楽しんじゃった。
や、これの発表があった時、結構色々だいぶ駄々捏ねくり回して、見たくない!って思っていたんですけど、源氏物語ガチ勢の方々の感想を見て、あと「光源氏がサンファン」という感想を見て、視聴を決めました。
全景映像見たのは一番安かったからです。
あの、本当にごめんなさい。
今作の刀ステのこと「ヅカステ」って言われるのにキレ散らかしていたけど、いざ本編見たらものの5分で「ヅカじゃねーか!」って思ってしまった。
これが全景だから良かったのか…全景なのが悪かったのか…
でも全然声の聞き分け出来んかった。かいちゃん(七海ひろきさん)しか分からんかった。
(※宙組推しだったんであの中で一番見ていたのがかいちゃんです)
キャスト全員が元ヅカってわけじゃないけど、やっぱり演舞の美しさはパねぇな…
ダンス、というか舞の上手さというか個人的な好きポイントなんですけど、ふわりと動いた後の静止の美しさ、が、やっぱり…素晴らしい…美しい…
何で源氏物語なんだ?と思ったんですけど、源氏物語って日本最高最大の“物語”なんですよね。
まぁそら源氏物語そのものが源氏物語という付喪神になってもおかしくはない。
次の「何で?」は、何でオールフィメールなん?という所。
これは私も結構ぐだぐだぐちぐちしたんですけども、いざ観たらこれはそれで正解かもしれない、と思った。
この脚本を男性キャスト交えてされたら正直きちぃです。まぁ描いてるのは男性なんですけどね。それはどうでもいいので単純な視覚な問題です。
私も女なんで、やっぱりこう、演じているキャラは男性であったとしても、演者は女性である、という点で緩和されるアレコレとかはあるわけですよ…
この脚本でオールフィメールは「見やすい」と思ってしまったな…
紫式部厄介オタクが紫式部を救う為に「物語を歴史に変える」というのが今回の事件の真相。
刀ステは厄介オタクの暴走が多いな…まぁ世の中の事件の真相の大半はそんなもんかもしれない。
「日本という国は神話という物語を発端に歴史が始まった」みたいな発言にドキッとした。
あ~そこ触れちゃいますか?ある意味禁忌中の禁忌に触れちゃいますか?
これ神世三剣のフラグですか?
着眼的というかテーマというか、物語と歴史の関係性であるとか、虚構と真実の境界だとか、そういう切り口はすごい面白かったんだけど、消化不良だったなぁというのが正直な感想。
ラストバトルの光源氏がサンファン(サンダーボルトファンタジー)だったのはマジだった。
あれ衣装デザインきっとニトロの誰かだろ!笑
ラスト、もっとねっとりした闇が深くて人間の妄念と執着と情念の蠱毒みたいな場面が見たかったな。
重ねる頁、重なる骸、そして中央に立ち尽くす紫式部!地獄でお会いしましょう!みたいな風景が見たかった。
それか女全員で光源氏メッタ刺しにしてほしかった。
そんな、そんな簡単に綺麗に消えるなよ!おまえら源氏物語だろ!?ってなっちゃった。
因みに推しは六条御息所です。
私が悲伝をちゃんと理解してないのが悪いと思うんだけど、やることやること全部三日月と山姥切に繋がるからそろそろわけわかんなくなって来た。
これも全シリーズ完結して見返したらストンて落ちるのかな~
そんな感じでした。
でもこうやって物語そのものにあーだこーだ言えるということは良い物語という事ですね。
設定というかコンセプトというか、そこにしか文句ないみたいな感想じゃなくて良かったです本当に。マジで!
私は世間の評価に反して悲伝が理解できないから始まって以降の数作の刀ステがどうにもハマらなくてちょっと気持ちがだら~っとしてしまっているんですけども(維伝はマジで名作だと思っています。悪評高い慈伝は結構好き)
やっぱり結末が気になるんで適度な距離でこの物語の行く末を見届けたいと思います。