羽生結弦さんのファンとして今思うこと
金曜の夜はオンラインで遊んでいたので解散したのが1時くらい。
その後にお知らせを見まして、その後2時間くらいは眠れませんでした。
色んなインタビュー読み返したり、スケートの映像を見返したり、そのインタビューやスケートを見て感動してわんわん泣いたり…ええ、はい。
正直言ってしまえば、悲しいです。当然です。
そこまで人の心がないわけではないよ、私だって。一応。
これまで色んな事があって、その度に悲しくなって、腹立たしくなって、許せなくなって、苦しくなった。
けれどもその度に考えて来ました。
今私がしたい事は、やるべき事は、何なんだろうか。
それは羽生さんの身に起きた事を悲しむ事でもなく、その要因に怒り責め立てる事もない。
ましてや羽生さん本人の心境を勝手に考えて決め付けて語る事でもない。
正直一部のファン達が羽生さんの考えや気持ちを「こう思っている」とか「こう考えている」とか、そんな風に書いている事もちょっとどうかなって思う。
はっきり言うとちょっと気持ち悪い。
だって誰が羽生結弦の考えや気持ちや心、その痛みや苦しみや喜びや悲しみ、幸せを理解できますか。
誰にも分からないよ。どんなに長くファンをやっていてもどれだけインタビューを読んでいても「羽生結弦の本質」は誰にも分からないよ。
「きっと羽生くんが一番つらかったのは~」とか「きっと羽生くんが嫌だったのは~」とか、そういう事を言っている人はたくさんいるけれど、それは「その人の中の羽生結弦が思うこと」であって「現実に存在」している「羽生結弦」の事ではないよ。
私には何も分からない。
羽生さんが決断した事と、決断に至った経緯と、今後のお願いと…とにかくあそこに書いてある以上の事は何も分からない。
分からない、というより、分かったつもりになってはいけないと思っている。
だって私はただのファンだから。
ファンだからって、いや、ファンだからこそ、羽生さんの気持ちを勝手に想像して勝手に言葉にしてはいけないと思う。
そんなの「羽生結弦のでっちあげ」じゃない。
肯定的で善性に寄って書いているからって勝手に羽生結弦の心を決め付けていい権利なんて誰にもないよ。
あとは…「そんなに推しに不幸で可哀想な存在でいてほしいの?」って思っちゃう。
なんか過剰に不幸を盛って喋ってる人多過ぎない?って思っちゃう。
確かに心痛む事ではあったけれど。でもそれは私の感情なんだよね。
まぁ推しの悲劇に酔って盛り上がって熱弁しているオタクはどこの界隈でもおるんでな…
私は自分が大丈夫かなって思った。
まぁでもこういう文章書いている時点で推し活する上で多少(多少どころじゃないかもしれないけど)自分の感情に泥酔しているでしょって突っ込まれたら肯定せんけど否定も出来ないかもしれない。
じゃあ私ができる事ってなんだろうなって考えた。
「応援」です。
ファンは無力です。私はそう思っている。何にも出来ない。
でも羽生さんはいつも言ってくれる。
「応援ありがとうございます。自分のスケートを好きでいてくれてありがとうございます」って。
だから私は「スケーター羽生結弦」を出来る限り応援します。
ずっとずっと「羽生結弦のスケート」が大好きでいたい。
羽生さんのファンになったのが2014年の夏。
それから色んなものを見聞きして来ました。
ここに書く事も憚られる程のものも見聞きして来た。
それらを経て私が「ああ、これが絶望というものか」と思いました。
彼が時折弱音めいたものを話しても、変わらなかった。
ネットも誹謗中傷もあらゆる媒体の報道も、何も変わらなかった。
それどころかどんどん加速して行った。
だってそうでしょう。
ネットの誹謗中傷で自ら命を絶ってしまった人が出ても何も変わらない
ファンの暴走が原因で引退してしまった人がいたとしても何も変わらない。
「そういう人」や「そういうもの」は何も変わらない。
人の人生を歪めてしまっても、人の人生を終わらせてしまっても、考えない人は考えないし、変わらないものは変わらない。
これからおさまるどころかどんどん加速して行くでしょう。
私はもう何も期待できない。私が唯一抱えている絶望はこれです。
だからこれからもっと酷い事が起きるかもしれない。
勿論これ以上の事が起きないで欲しいと願ってはいるけれど。
でも無理だろうな。だってこれが「人間」の側面の一つなんだもの。
「その程度だったのか」「海外に行けば良かったのに」なんてコメントも見ました。
ああ、だよね、と思った。
あのお知らせを見た時、そういう事言う人いるだろうなって思いました。
小さな想像力の無さが人を大きく重く深く傷付けるという事を知らない人が多い。
だって他人の人生だもんね。言うのは簡単ですよ。
決してそういうことを言う存在を肯定しているわけではりあません。
受け止めているわけでもありません。
正直根絶やしにできるものならしたい。滅びてくれるのならば滅んで欲しい。
でもできない。私にそんな力はないから。
見ない・買わない・無視する・構わない、それくらいの事しか出来ない。
本当に無力。
私は2018年のCwWの最終日で羽生さんが話した事が忘れられない。
涙が止まらなかった。そして感謝でいっぱいだった。
終わらせないでくれて本当に良かった。生きて、生き続けてくれて本当に良かった。
これまでたくさん苦しいこと辛いこと嫌なことがあったでしょう。
でもきっと、これからも多くの困難があるでしょう。
もしかしたらこれ以上の。
それでもね、生きていてくれれば、終わる事が無ければ、いつか手放した夢をもう一度掴む事だって出来ると信じたい。
「前に進んで行きます」と言った羽生さん。
であればそんな羽生結弦さんのことを全力で応援して参ります。
これから進む道は、決して喜びや楽しみや幸福だけではないだろうけど。
それでもね、茨の道であっても綺麗な花が多くあれと願っています。
頭上には満天の星空が煌めいているように。
どうか心身共にお健やかにお過ごし下さいませ。
RE_PRAYツアー、残りの公演、がんばって下さい!